こんにちは。今回は二つの挨拶についてです。

ビジネスマナーの基礎ともいえる「ありがとうございます」と「申し訳ありません」という定型文ですが、文章の中に上手に組み込むことで、しっかりニュアンスを届けられたら、ビジネスマナーのうちの極意にもなるかと思います。

また「文脈」という言葉はご存じでしょうか。

平たく言うと、文章の構成によるニュアンスの構築術でもあり、また、文章に込められた真意をより把握しやすくする為の方法でもあります。

これらをしっかりコントロールすることで、文章の内容をなるべく意図したとおりに読んでもらえたり、また読中読後に味わう雰囲気をよりよく創り上げていくことができます。

では、文脈の中に置いていってみましょう。

１．「ありがとうございます」の場合

例えば、ユイマルでお仕事をいただいた場合に、お礼のメッセージをするとします。

「ありがとうございます」だけではいくらか寂しいですね。何に対してのお礼であるかを明瞭にしていきましょう。

「この度はお仕事のご依頼をいただき、ありがとうございます。」

こうすることで、何に感謝されているのかが確かになります。

くれぐれも話を盛りすぎないようにしましょう。過剰なお礼は追従や忖度だと思われかねず、相手に不自然さが伝わってしまいます。

シンプルかつ実直なメッセージとして、文章を整えていきましょう。

少し長い文章にしてみましょうか。

その方が「文脈」としてわかりやすいかもしれません。

「こんにちは、○○です。この度はお仕事のご依頼をいただき、ありがとうございます。

ご依頼の犬の散歩についてなのですが、まず日程の調整をさせていただきたく思います。

お手数ですが、ご希望の候補日と時間帯を３つ程度挙げていただけますでしょうか。

そのうえで、日取りが嚙み合いましたら受注させていただきます。

今回は○○の犬の散歩サービスをお選びいただき、誠にありがとうございます。

引き続き宜しくお願いいたします。」

これくらいシンプルに、情報漏れがないように推敲しながら書けるといいですね。

ビジネスメールはシンプルかつ要点をすべて伝える、が基本です。

要点とは、仕事において共有しておくべき内容です。

また、ユイマルでの受注の場合、ご自身の障害による条件付けもプロフィールにしっかり書いておきましょう。

２．「申し訳ありません」の場合

上記の流れで、お仕事を受けられない場合について書いていこうと思います。

「申し訳ありませんが、日程の調整がつかずこの度はお受けすることができません。」

このように、まず謝意を伝え、次に理由を伝える。最後に「できない」を書くことで、真摯さの伝わる謝罪文になると思います。

謝意の場合は、理由があって受けられない、ということと、それについては曲げることができない、というニュアンスの双方を伝えていかねばなりませんね。

なので、あまり何度も「申し訳ありません」を使わないことです。

謝意の言葉が一つの文章の中でしつこくなってしまうと、どうしても卑屈さであったり、責任感の弱さであったりが期せずして読めてしまう場合があります。

そういった、次回の依頼に差し障る文章の書き方をしないように気をつけていきましょう。

まとめ

「ありがとうございます」と「申し訳ありません」の取扱い方は伝わりましたでしょうか。

相手に対して自分の気持ちを伝えるとき、選べる言葉は数多くあります。

ただ、言葉の孕む要素というもの、その純度が高い二つの挨拶だからこそ、相手にすんなりと受け止めてもらえる努力ができると、より良い関係性が築き上げやすいかと思います。

あなたのビジネスが無事に軌道に乗りますように。

（ライター：西村キナイ）