営業をしない自営業から、その先へ
仕事
2022-12-21
恥ずかしながら私は、いわゆる「サラリーマン的生き方」を知らずにおります。
なぜならそれは、父がずっと自宅で職人をしていたからです。
現代風にわかりやすく言えば「在宅勤務」という働き方になりますね。
もちろん最初から、独立して職人をしていたわけではありません。
小学校の時、父が10年以上勤めていた会社を退社し、暖簾分けと言う形で、自宅に小さな工房を持ち、50年以上、今も現役で頑張っております。
父が独立する際、母の「明日からお父さんお給料無いのよ」という一言に、お給料なくして、明日からどうやって生きて行くのだろうと衝撃を受けましたが、お陰さまで何も不自由することなく、一家全員円満に生活しております。
さて、自営業というと、真っ先に「営業」という単語が目に付きます。
「自分」で得意先を獲得するために「営業」をするからこその「自営業」です。
しかし、父は人と会話するのが非常に苦手な為か、いわゆる営業をしている姿を、私は一度も見たことがありません。
それでも上手に仕事が、そして家庭が回っていたのは、父が勤め人をしていた頃に築き上げた、職場関係のご縁を中心とする得意先の方々が、定期的にお仕事を持ってきて下さっていたからです。
自分のやるべき職人作業だけを毎日黙々と、自分のペースで行える…私からすると、こんな夢のような話はありません。
発達障害特性を持つ人の中には「自分のスキルを活かした職務を、自分の心地よい空間で、自分のペースを保ちながら、ただ黙々とこなしたい」と思われる、職人気質の方も多いのではないでしょうか?
もちろん、私もその中の一人です。
しかしせっかく、これだけは誰にも負けないという、あなた自身の強みとなるスキルを持っているのに、誰に、どうやって、自身を売り込んでいけば良いのか、活かし方がわからない…
いざ、フリーランスで得意な分野を仕事にしてみようと思い立ったり、副業で在宅勤務を始めてみようと考えたりした場合、一番に「壁」を感じるのが、そういった営業面の悩みではないでしょうか。
一昔前は私の父のように、周りのご縁がそういった一助となり、誠実に働いていれば、結果がついてきていたように思いますが、時代は変わりました。
現代では利便性を高める為の、様々なサービスが開発されています。
初めて、在宅勤務をやってみようと思った方は勿論、現在フリーランスで活動中だけど、更に裾野を広げたいという方。
もしくは、こんな発達障害の特性を持っているけれど、もしかしたら誰かの役に立つのかな?と可能性を感じた方など…
これからの時代、スキルマッチングという新たな第一歩を通じて「自分らしい働き方」を模索する時代なのかもしれません。
(ライター:緑色のペンギン)
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